対応可能症例
bimaxillary protrusion bimaxillary protrusion
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bimaxillary protrusion
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)とは、上下の前歯が前側に突出している状態です。口ゴボ(くちごぼ)とも呼ばれることがあります。上下顎前突と診断されるのは、横顔で見た時に鼻の先端と顎の最高部の箇所を結ぶ「Eライン」よりも、口元が前方に突出しているケースです。
上下顎前突の歯並びには一見すると問題がないように映るため、「歯科疾患実態調査(平成28年)」(厚生労働省発表)12歳から20歳の54.2%の方が該当するオーバージェット+1mm~+3mmに含まれている可能性があります。
出典:厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査
cause
上下顎前突の原因には、両親や祖父母の上下の顎の骨が大きめであったり前側に突出している場合や、子どもの顎の骨や前歯の発育状態によるものも含まれます。
幼少期の指しゃぶりの癖も上下顎前突の原因とされています。口の中に挿入された指が、無意識的に強い力で前歯の裏側を押し続けてしまうことがその理由です。
舌で歯の裏側を押す癖も上下顎前突の原因のひとつです。先述した指しゃぶりの癖や後述する口呼吸とも関連するため、特に幼少期は注視する必要があります。
上下顎前突の原因として、鼻炎などによる口呼吸の習慣もあげられます。口呼吸は舌の位置が不安定になりやすく、ついつい舌で前歯の裏側を押してしまいがちです。
口周辺の筋力の低下も、上下顎前突に導きやすい原因です。口周辺の筋肉は咀嚼はもちろんのこと、滑舌や発音に大きく関係します。口周辺の筋力低下の防止には、口呼吸や幼少期の癖(指しゃぶり、舌で歯を押す)の改善が必須です。
risk of neglect
上下顎前突の方は口を閉じにくいため、意識しないと口呼吸になりがちです。口呼吸は口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)状態を招きます。分泌した唾液がすぐに蒸発してしまうことがその理由です。
人の第一印象の約55%言葉の発音や滑舌に影響を及ぼすことが想定されるのも上下顎前突のリスクのひとつです。相手に自身の言葉が伝わりにくいことによる、ストレスや心労が蓄積する可能性も高まります。
上下顎前突は口臭の悪化につながりやすい歯並びです。口を閉じるよりも開けている時間が多くを占めるため、口内環境を維持する唾液の分泌量がトータルで低下します。口腔内の細菌の洗浄は唾液の役割のひとつです。唾液が少なすぎると細菌の繁殖が活発化し、口臭の悪化へと導きます。
上下顎前突は前歯が前方に突出していることで奥歯に負担がかかるため、咀嚼回数の低下を招きやすい歯並びの一種です。咀嚼回数の低下は消化不良や腸内環境の悪化につながります。
上下顎前突は口を尖らせた不満げな顔立ちに映るため、人によってはあまり良い印象を抱かないことも想定されます。見た目がすべてではありませんが、スタートラインが異なるのは否定できません。比較的しわやたるみが生じやすいのも、上下顎前突のリスクに含まれます。
method
上下顎前突の治療は前歯の位置を内側に移動させることが基本です。前方に突出した歯を整列させるために、歯が並ぶ隙間を作ることが重要になってきます。歯列のアーチが狭い場合は、歯列を広げる、または歯全体を後ろに下げることでスペースを作ります。これらは「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)」(※)で行うことができます。
ただし、症状が重度な場合は抜歯や歯の表面を削り、隙間を作ることを視野に入れる必要がありますので、ご認識ください。
※当院では、厚生労働省が2018年6月に発表した「医療広告ガイドライン」に準拠し、最新の公式名称および表記方法である「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)」を使用しています。
faqabout bimaxillary protrusion
Q.
A.
上下顎前突の状態にもよりますが、部分矯正での治療は可能です。
Q.
A.
重度の上下顎前突では抜歯や外科手術を視野に入れて、治療を行う場合があります。歯科医師の診断のもと、手術等の必要性が判断されます。気になる方はお近くの歯科医院、もしくは当院にご来院いただき、ご相談ください。
Q.
A.
原則、保険適用外ですが、厚生労働大臣が認める疾患がある場合は保険適用として認められるケースもあります。ただし、保険適用になるケースは非常に稀であることをご理解ください。
Q.
A.
重度な上下顎前突の場合、抜歯を視野に入れた治療を検討しなければならないこともあります。
Q.
A.
詳しくは治療費用をご覧ください。
Q.
A.
医療費控除の対象になることが多いです。ただし、すべての矯正治療が医療費控除の対象になるわけではありません。医師が「医療目的による治療」と判断した場合のみ、医療費控除の対象となります。
risk
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)にもリスク・副作用はあります。下記の内容にしっかり目を通していただくことを推奨いたします。
Notation regarding unapproved drugs, etc.
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は、医薬品医療機器等法(薬機法)にて未だ承認されていない医療機器です。そのため、医療広告ガイドラインにより、必要情報を求められておりますので、当院では、下記の通り明示いたします。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は、薬機法上の承認を得ていません。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。日本では、患者さまそれぞれに作成する装置であることや製作が機械で行われることから、医療機器としての矯正装置に該当しないこととなっています。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)を米国アライン・テクノロジー社(Align Technology, Inc.) の日本法人インビザライン・ジャパンを通じて利用・入手しております。
国内にもマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は1998年にFDA(米国食品医薬品局)に医療機器として認証を受けており、世界で1,200万人が治療を受けておりますが、重大な副作用の報告はありません。