対応可能症例
maxillary protrusion maxillary protrusion
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maxillary protrusion
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、歯を噛み合わせた際に上の前歯が下の前歯よりも前方に出ている状態を指します。一般的には「出っ歯(でっぱ)」や「反っ歯(そっぱ)」と呼ばれる歯並びの種類です。
厚生労働省より発表された「歯科疾患実態調査(平成28年)」によりますと、12歳から20歳の40%以上の方が上顎前突の疑いのある「オーバージェット」の+4mmから+6mm以上に含まれています。
出典:厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査
cause
父母や祖父母に上顎前突の歯並びが見受けられる場合、子どもにも遺伝する可能性があります。上顎の過度な発達や、小さめの顎や大きすぎる歯が遺伝した際に、上顎前突の歯並びとなることもあります。
乳幼児期の指しゃぶりが長期間に続くことも、上顎前突の原因のひとつとされています。くわえた指を吸い続ける力による口内の高い圧力や、前歯を指で押してしまうことがその理由です。
上顎前突の歯並びの原因には、飲食の際に無意識的に前歯の裏側を舌で押してしまう幼少期の癖も含まれます。舌で何度も押されるうちに歯が前側に動いてしまうためです。
下唇や爪を噛む癖も上顎前突の原因です。下唇を噛むことで上の前歯を押し出してしまい、爪を噛む歯や歯茎の力が弱まることで歯並びに影響を及ぼします。
アレルギー性の鼻炎などで口呼吸の習慣が身についてしまった場合にも、上顎前突になりやすい傾向があります。鼻呼吸では舌が自然と上顎に触れますが、口呼吸は舌が下顎に触れる形です。必然的に下顎の成長を過度に促し、上顎が前に突き出された状態となります。
risk of neglect
口呼吸を伴う上顎前突は、常に口の中が乾燥したドライマウスを招きやすい状態です。口腔内を良好な状態に保つ唾液の分泌に影響を及ぼすことも。歯並びの悪化は歯磨きの際の磨き残しにつながり、除去されない歯垢が虫歯や歯周病の要因となります。
人の第一印象の約55%上顎前突の歯並びは口臭の悪化へと導きます。口呼吸による口腔内の乾燥状態による唾液の分泌量の低下と、歯磨きが不十分となり歯垢が溜まりやすい環境であることがその理由です。
上顎前突はかみ合わせが上下の歯でズレた状態のため、食事の際の咀嚼回数が少なくなりがちです。少ない咀嚼回数は満腹中枢が刺激されにくいため、必然的に多くの量の食事を摂らざるを得ません。食べ過ぎは肥満や消化不良を招きやすく、生活習慣病の原因となります。
印象にも影響を及ぼすのが上顎前突です。上の前歯が突出していることから口が閉じにくいため、年齢を重ねるごとにシワやたるみとなって現れやすい傾向があります。シワやたるみが目につくお肌は実年齢よりも年長に見られがちです。
上顎前突によって抱いたコンプレックスは、過度のストレスにつながる可能性があります。精神の不安定や自律神経の乱れへと導かれやすい状態です。
method
軽度の上顎前突の場合、上の前歯は内側へ向かうように、下の前歯は唇側に向かうように傾ける矯正治療が一般的です。これらは「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)」(※)で行うことができます。
ただし、症状が中等度な場合は抜歯と矯正用アンカーの併用や、重度と診断された際には外科的な手術を視野に入れる必要がありますので、ご認識ください。
※当院では、厚生労働省が2018年6月に発表した「医療広告ガイドライン」に準拠し、最新の公式名称および表記方法である「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)」を使用しています。
faqabout maxillary protrusion
Q.
A.
軽度な上顎前突の場合には、部分矯正による治療が可能です。
Q.
A.
重度の上顎前突では抜歯や外科的な手術を視野に入れて、治療を行う場合があります。歯科医師の診断のもと、抜歯等の必要性が判断されます。気になる方はお近くの歯科医院、もしくは当院にご来院いただき、ご相談ください。
Q.
A.
原則、保険適用外ですが、厚生労働大臣が認める疾患がある場合は保険適用として認められるケースもあります。ただし、保険適用になるケースは非常に稀であることをご理解ください。
Q.
A.
重度な上顎前突の場合、抜歯を視野に入れた治療を検討しなければならないこともあります。
Q.
A.
詳しくは治療費用をご覧ください。
Q.
A.
指しゃぶりは永久歯が生えてくるまでに治れば大丈夫です。心配な方は診察いたしますので、お気軽にご相談ください。
Q.
A.
医療費控除の対象になることが多いです。ただし、すべての矯正治療が医療費控除の対象になるわけではありません。医師が「医療目的による治療」と判断した場合のみ、医療費控除の対象となります。
risk
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)にもリスク・副作用はあります。下記の内容にしっかり目を通していただくことを推奨いたします。
Notation regarding unapproved drugs, etc.
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は、医薬品医療機器等法(薬機法)にて未だ承認されていない医療機器です。そのため、医療広告ガイドラインにより、必要情報を求められておりますので、当院では、下記の通り明示いたします。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は、薬機法上の承認を得ていません。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。日本では、患者さまそれぞれに作成する装置であることや製作が機械で行われることから、医療機器としての矯正装置に該当しないこととなっています。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)を米国アライン・テクノロジー社(Align Technology, Inc.) の日本法人インビザライン・ジャパンを通じて利用・入手しております。
国内にもマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置 (製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)は1998年にFDA(米国食品医薬品局)に医療機器として認証を受けており、世界で1,200万人が治療を受けておりますが、重大な副作用の報告はありません。